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セキのMH・G・P&2日記!

セキのMH・G・P&2日記!

【未知なる生物】15章[終章]

帰りの馬車に揺られながら
頭の中を駆け巡る数々の記憶を思い返した

造龍の怨念・・・いや正確には造龍の素材として殺された飛龍の怨念だろう。
飛龍とハンターの戦争その全貌を余すことなく見せられた

「なにをそんなに考えているのかニャ?」
馬車に一緒に乗っていたアイルー族の青年(?)が話しかけてきた
セキは、はっとして顔をあげた

「い、いやちょっと気分が・・・な」

「そうかニャ、気分が晴れない時は空を見るのがいいニャ」

「あぁ、そうか。ありがとな」
セキはアイルーのちょっとしたアドバイスを聞いて
それを試してみた

空は茜色に輝いていた
さっきまでの出来事が嘘のようだ

村に着くと村長が出迎えてくれた


「・・・かえって来たか」
村長はどうだった?という顔をしている

「あぁ、リオレイアの討伐は完遂した」
セキは本来の依頼の結果を報告した。

「そうか、では遺跡の件は・・・」
村長は少しいらついたようであった

「あぁ、見た・・・でも中には入れなかったぞ・・・」
事実を伝えたくなかった、いや伝えてはいけないと言われたからだ

村長の顔色が曇ったが何事もなかったかのように、ただ「そうか」と呟いて集会所の前に戻っていった

その村長の背中は希望の光を失ったかのようだ、希望の力を探した結果がこれだったのだ当然だろう
だがなぜ村長は遺跡のことを知っていたのだろうか・・・かつてのギルドマスターのように村人を守るためだろうか。

そんなことを考えていると不意にあくびが出てしまッた
2日寝ていないことに気がついた

「早く体を休めるのじゃぞ、それとオヌシに手紙が届いておったぞ。」

村長が遠くからセキに言った

(地獄耳め・・・)

セキは自宅へ戻り届いているという手紙を探した
扉を開けるとすぐ手紙が落ちていた

少々汚れていたため恐らくかなり遠くからの手紙であろう

封筒にはココット村 セキ氏と丁寧に書かれていた

「誰からだろう・・・」
封筒から手紙をだし
呼んでみた

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ココット村 セキ様

貴殿にお頼みしたいことがあり
この手紙を使いに送らせた
実は我が村は生まれて間もなくまだ無名だ
そのため依頼も少なくこのままでは村が潰れてしまう
しかし私は貴殿のほかに2人こちらで選んでおいた、貴殿もこの二人と共に村興しを手伝って欲しい
我が村の地域では貴殿の地域のモンスターとは一味違ったモンスターも生息している
その素材を使えば貴殿の装備している武具より強力な物が作れるはず。
もちろん村興しがうまくいけばその活躍に見合った報酬も約束しよう
どうだろう、悪い話ではないと思う
もしこの話を受けてくれるのならば
貴殿のココット村から遠く東
ジャンボ村というところがある
馬車に乗れば3日程度で着くだろう
貴殿の協力を願っている

ジャンボ村村長
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予想以上にあっさりした手紙だった

「な、なんだこの手紙」
(ジャンボ村って・・・なんかなぁ)

しかし新たな防具、武器というのはとても興味をそそられる
それに新しい仲間に出会える
最近は街で依頼をこなすことは無いため
結構な間、多人数で依頼を受けたことは無かった
その分少々不安は残るが、まだ腕は鈍っていないはずである

ただ3日というのは少し遠い気がする

だが新武器、防具そして新たな仲間に比べればたいしたことは無かった

セキは明日にでもジャンボ村へ向けて旅に出るように冒険の準備をした
アイテムボックスは村長に頼めば送ってくれるだろう
そのため軽装でいいのだが道中、ランポスやイャンクック、最悪の場合リオレウスなどが襲ってくる場合もあるため
回復薬や砥石、焼肉セットはアイテムポーチに入れ
武具もしっかりと整える

頭防具はスカルフェイスSと呼ばれる骨を使った防具で一見脆そうだがコノ骨は案外硬く、しかも内側から熱を逃がす
というなんとも便利な防具なのだ!(セキ的にだが・・・)

胴、腕の防具はガノスSで固められている
見た目的には頼り無さそうだがその防御力の高さは折り紙つきでレウスの火球くらいなら3発は耐えられるだろう
セキは大剣に機動力を重視しているため動きやすい装備を好んでいる

腰、足の装備はレウスSで整えてありこれは防御力を重視している
動きやすく防御力もなかなかあるため村長が勧めてくれた一品でもある

「とりあえず明日の準備は整ったな・・・あとは寝るだけだな!」

そういってセキは自宅のベッドに横になり、そのまま熟睡した・・・






【未知なる生物】15章[終章・そして新たな旅立ちへ]
           完




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